ずーサン WP
01:女子中学生なりに感じたeスポーツの魅力
更新日:2022年8月12日

「負けたぁぁぁ…」
今日も今日とて朝早くからセミが手加減ナシで鳴き続けていて、これでもかと夏を感じさせてくる。 はぁぁ…毎日お疲れ様です。
何度迎えても一向に慣れる気がしない… 夏は苦手。 別に嫌いなわけではないけど苦手。
外の暑さにめまいがするのも勿論なんだけど、なんだか夏って人のテンション高くないですか? 「ウェイウェイ!」って人増えませんか? どうしてあーゆー人たちはそのテンションをコッチにまで押し付けてくるんですかぁぁぁ!!
…なんて、心の中で「ウェイ!」を発明した人を恨んでみる。
こんな夏が毎年毎年やってくるんだからイヤだ。 私の人生、あと何回夏を迎えるんだろう。 しかも地球温暖化とやらで毎年気温が上がっているとかなんとか。 え、もしかして30年後には標準気温が40度になってたりします?
…とまぁここまで夏に対して文句を言っておきながら私はというと、クーラーの効いたおばあちゃんの家で快適に過ごしています。
あぁ…クーラーって最高だなぁ。
夏は苦手だけど、夏にも幸せを感じる瞬間は確かにある。 その中の1つが熱帯夜にクーラーをガンガンに効かせて、むしろ寒いくらいの状態で布団を被る事!
…うーん、私だけ?w
さて、クーラーの効いた快適なリビングでテレビの前に並ぶおばあちゃんと中学生の私。 私たちの後ろではママが洗濯物をまとめている。 鼻歌を歌いながらテキパキと家事が進んでいく様は、「母親」でありながらも仕事のデキるキャリアウーマンって感じも漂わせてる。 我が母ながらカッコいい!
私も手伝おうとしたんだけど「おばあちゃんと遊んでて」という事で、今はその務めを果たしている所であります!
「よーし!次は負けないから!!」 「ふふふ。いろはと一緒にやるゲームは楽しいねぇ。」
私のおばあちゃんはゲームをする。しかも対戦ゲームをする。 と言っても、ストリートファイターでもなく、APEXでもなく、VALORANTでもなく、フォールガイズでもない。
おばあちゃんがやるゲームは「パネルでポン」だけ。
ボケ防止に指先を動かすのが良いんだって理由で、ママが買ってあげたやつ。DSでもなければSwitchでもない。 スーパーファミコン。 しかも「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」じゃなくて初代のやつね。
私の家にスーパーファミコンは無いから、おばあちゃん家でしかプレイする機会はない(まぁパネポンはSwitchのオンラインでプレイ出来るからそれはちょっとやったりする)。 と言うか私の身の周りでスーパーファミコンを持っている人は今の所見たことがない。 (なんならパネポンも殆ど伝わらないけど)
何はともあれ。 そんなこんなで。 本日の初黒星を喫してしまったのが今。なう。 白星は…まだ無い。
1Pのコントローラーを握るおばあちゃんが、メニュー画面から手際良く再びVSモードを選択していく。
因みに私は主人公のリップが好き。可愛いから! おばあちゃんはいつもセレン(月の妖精)を使う。この子はパネルを消す時に「オッホッホ」って言うんだけれど、おばあちゃんもそれに合わせてオッホッホって言う。 ちょっと面白いw
ゲームで負けるのはやっぱり悔しい。 でも腹を立てる事はあまりない。 ※執拗な煽りとかはムカつくけど!!
私にとってのゲームは人と繋がれるものであって、人と話す事がちょっと苦手な私を助けてくれるもの。 勝ち負けはおまけで、一緒にゲームを出来る事そのものが私にとっては大切な事。 まぁ…負けると悔しいのは本当だから勝ちたい気持ちではいるけど!
今の時代は"競技"としてのゲームが人気なのは知ってるし、エンタメとして、仕事として成り立っていることも知ってる。 私も…ちょくちょく配信見ちゃうし。
RPGとか、1人でプレイするゲームも普通にやる。 ファイナルファンタジーをやるし、ドラゴンクエストもやる。 エアリス可愛い!
それでも私が特に"対戦ゲーム"を好きなのは、誰かと一緒に出来るから!
そんなゲームの素敵な所、もっと沢山の人に届けられたら嬉しいな。 ゲームの為に私が出来ること、私みたいな人をゲームで助けること、何かないかな。
なんて改めてゲームの魅力に浸っていると、おばあちゃんは素早い手際で既にキャラクター選択画面まで進めている。
「あ!ちょっと待っておばあちゃん!次はハンデ1個減らしてよー!!」
***
彼女はもうすぐ高校生になる。
ゲームによって救われた女子高生が、eスポーツ専門会社に入ってゲームの魅力を沢山の人に届けていく。
これはそんなお話。
続
【あとがき】
ウェルプレイドリーグのプロデューサーのずーサンです!ちゃす! いろはの小説化おめでとうございます!!(お前が書いてるんだろ)
ウェルプレイドリーグには「いろは」という公式イメージキャラクターの女子高生がいます。 絵師であるu*riさんにいろはの生活の一部を切り抜く形でイラストを描いてもらっているんですが…
正直な所、イラストにもっともっとストーリーを持たせたいと思っていて。 これまでu*riさんに「いろはが可愛いイラストをお願いします!!」とあまりに雑に投げてしまっていた事を反省しています><
いろはについては、初期の初期は「こんな感じの女の子で!」といった具合に進めてきました。 ただ、いろはが誕生してからは「きっとこんな子だと思う!」とか「こーゆー事言いそうだよね」といった具合に、彼女の人となりを想像しながら少しずつ理解を深めながら進行しています。
この小説化はイラストをより輝かせる為の実験として始めてみた施策です。 続くかどうかは未定ですw
弊社のようなeスポーツの裏方の仕事を志す人が増えてきている中で、この仕事はなかなか外から見えづらいという課題を抱えています。 普段どんな仕事をしているのか分からないという。
だから、いろはを通じてそれを皆さんに発信していきたいと思っています。
こんな新しい事にも挑戦していきますので、今後も是非応援いただけると嬉しいです。
ずーサンより